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ジュッツのレーザーマーカー 電子基板への印字を最適化
印字位置を高精度に制御。両面同時に印字可能なモデルもご用意
株式会社ジュッツジャパンは、外観検査装置で培った画像処理技術を応用した高精度なレーザーマーカーを提供しています。
基板の認識マークを正確に捉え、狙った位置への印字を実現。基板を反転させることなく両面同時に印字できるモデルもご用意し、お客様の生産性向上に貢献します。PC制御による柔軟なカスタマイズ性も大きな強みです。
目次
レーザーマーカーが必要とされる背景
電子基板のトレーサビリティ強化
電子基板に2次元コードなどを直接印字し、製造工程や使用部品の情報を紐づけます。これにより、製品不具合発生時に、いつ、どこで、どの部品で製造されたかを迅速に追跡可能にします。レーザーマーカーは消えない印字が可能なため、製品の確実なトレーサビリティを支えます。
印字範囲の省スペース化
近年、電子基板は高密度化が進み、部品を配置するスペースが優先されるため、コードの印字可能領域はますます狭くなっています。 そのため、限られた狭いスペースにも正確に印字できる、精度の高いレーザーマーキング技術が不可欠となっています。
ラベルやインクジェットとの違い
従来使用されてきたラベルやインクジェット印字は、経年劣化や摩擦による剥がれや汚損のリスクがありました。 レーザーマーカーは基板に直接刻印するため、高い耐久性を実現します。また、ランニングコストの削減や印字工程の自動化による省人化にも大きく貢献します。
ジュッツのレーザーマーカーの特長
高精度な位置補正と検査機能
ジュッツのレーザーマーカーは、カメラと画像処理ソフトを標準搭載。±80μm以下という高精度な位置での印字を実現します。印字前には、基板の向きや二重印字の有無を自動で検査し、ヒューマンエラーによる誤印字を未然に防止します。これらの機能は、当社が長年にわたり外観検査装置の開発・製造で培ってきた技術を応用することで実現しています。
反転不要で両面同時に印字可能
業界でも画期的な、基板の上下に独立したレーザーヘッドを搭載したモデルをご用意。 基板を反転させることなく表面と裏面を一度に印字できるため、生産時間を大幅に短縮します。 反転機が不要で、省スペース化にも貢献します。
柔軟なシステム連携・カスタマイズ性
装置はWindows PCで制御されており、社内ネットワークとの連携が容易です。 サーバーから印字データを取得したり、自社開発のソフトウェアで多様な印字ルールを生成したりと、お客様の運用に合わせた柔軟なシステム構築・カスタマイズが可能です。
製品ラインナップ
基板の材質や求める印字品質に合わせて、CO₂、UV、ファイバーの3種類のレーザーから最適なものをお選びいただけます。それぞれのレーザーの特長を比較検討し、お客様の用途に最も適した装置をご提案します。
CO₂レーザーマーカー
電子基板の緑色のレジスト(表面保護膜)への印字に最も広く使用されているレーザーです。 熱をかけて印字する方式で、コントラストがはっきりとした視認性の高い印字が可能です。 他のレーザーに比べて安価で、最も多くのお客様に導入されています。
装置ラインナップ
両面に同時印字できる「SPARK-CD II」シリーズと、片面印字モデルの「LMC-5000」をご用意。 お客様の生産方式(両面・片面)や基板サイズに合わせて、最適なモデルを選択いただけます。
LMC-5000 片面モデル |
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対応基板サイズ レーザー種類 装置サイズ |
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SPARK-CD II 両面同時印字モデル |
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対応基板サイズ レーザー種類 装置サイズ |
UVレーザーマーカー
熱によるダメージをほとんど与えずに印字できるのが最大の特長です。 基板だけでなく、樹脂、セラミック、金属、ICパッケージなど、幅広い素材に対応可能。 素材への影響を最小限に抑えたい場合や、多様な材質への印字が必要な場合に最適です。
装置ラインナップ
両面同時印字対応の「SPARK-UV」と、片面印字モデルの「LMUV-5000」をラインナップ。 生産方式や基板サイズに応じてお選びいただけます。 ダメージレスで高品質な印字を、高い生産性で実現します。
LMUV-5000 片面モデル |
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対応基板サイズ レーザー種類 装置サイズ |
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SPARK-UV 両面同時印字モデル |
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対応基板サイズ レーザー種類 装置サイズ |
ファイバーレーザーマーカー
高出力で、金属への深彫り印字や、セラミックなどの硬い素材へのマーキングに優れた性能を発揮します。 対象物を彫り込むため、耐久性が非常に高く、厳しい環境下でも印字が消えることはありません。同じ掘り込み深さであればより速く印字できます。
装置ラインナップ
金属やセラミックなどへの高出力な印字に対応する片面モデル「LMF-2000」をご用意しています。 装置サイズはW860×D1580×H1795mmで、最大510mm×460mmの基板サイズに対応可能です。
LMF-2000 片面モデル |
![]() |
対応基板サイズ レーザー種類 装置サイズ |
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機能紹介
直感的に印字位置の指定が可能
最初に基板全体の画像を撮像し、PC画面上に表示します。 印字したい位置をマウスでクリックするだけで、簡単に印字データを作成・編集できます。 座標を直接入力する必要がなく、視覚的で直感的な操作が可能です。
二次元コードの読取り
レーザー印字後、搭載されたカメラでコードを撮像し、正しく印字されているかを自動で読み取り、確認します。 読み取った結果はログとしてテキストファイルで保存できるため、印字品質の保証とトレーサビリティの信頼性向上につながります。
レーザー印字前検査
標準装備のカメラと画像処理ソフトを活用し、印字前に基板の搬送方向や表裏が正しいか、既に印字済みでないか(二重印字防止)などを自動で検査できます。 これにより、人的ミスによる誤印字を効果的に防止し、歩留まりの向上に貢献します。
子基板コピー機能
多面取り基板に同じ内容や連番を印字する際に、一つ作成した印字データを瞬時にコピーできる機能です。 X、Y方向のピッチと個数を入力するだけで、複雑な多面取り基板のプログラムも簡単に作成でき、データ作成の工数を大幅に削減します。
印字内容生成ソフトウェア
年月日、固定文字列、シリアルナンバー、カウント&リピートなど、お客様の多様な印字ルールに柔軟に対応できるソフトウェアをご用意しています。 仕向け先ごとに異なる複雑な仕様のコードも、簡単な設定で生成することが可能です。
導入事例
狭いスペースへの印字を実現
高精度な位置補正機能により、基板上のわずか5mm幅のスペースに、9桁の文字列を正確に印字した実績があります。一文字あたりのサイズが0.5mm×1.0mmという微細な印字でも、全数で安定した品質を実現します。
治具を使用した運用
標準的な基板だけでなく、小型基板やFPC(フレキシブル基板)、ICチップなど、特殊な形状の対象物への印字にも対応します。 キャリアや専用トレイ、治具などを用いて搬送し、対象物ごとに位置補正を行うことで、様々な製品への高品質な印字が可能です。
ソフトウェアのカスタム事例
マウンターとの連携や自動段取りなど、ソフトウェアのカスタマイズにも柔軟に対応可能です。例えば通信系メーカー様の事例では、作業者が作業指示書に記載されたコードを装置のリーダーで読み取るだけで、後工程が自動的に進行するようにカスタマイズし、作業負担の軽減を実現しました。
実装EMSにおける問題解決事例
従来オフラインで運用していた他社製レーザーマーカーの課題を、当社装置の導入で解決。インライン化による省力化、認識マーク補正による位置精度向上、プログラム作成の簡易化を実現しました。
運用方式における問題の解決
他社製品での課題 | ジュッツ製品による解決 |
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オフライン方式 |
インライン方式 |
位置精度における問題の解決
他社製品での課題 | ジュッツ製品による解決 |
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メカ機構による押し当てや物理ストッパー |
認識マーク補正 |
プログラミング作成における問題の解決
他社製品での課題 | ジュッツ製品による解決 |
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機種ごとに座標など設定を一から行う |
基板画像上で、追加/編集/移動/複製 |
導入の流れ
安心してご導入いただけるプロセスをご用意しています。 まずはお客様の課題をヒアリングし、実際の基板をお預かりして無償でサンプルテストとレポート作成を行います。その後、神奈川県川崎市のデモルームにて実機デモを行い、操作性や印字品質を直接ご確認いただけます。
お打ち合わせ (訪問) | 担当営業が訪問の上、お客様の課題をお伺いします |
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サンプルテスト | 実際の基板をお預かりし、サンプルテストとレポート作成を行います |
実機デモ | デモルーム (神奈川県川崎市) にて実機の操作性や印字品質を体感いただけます |
ジュッツについて
事業内容
ジュッツは、実装基板の外観検査装置メーカーとしてスタートしました。今ではマシンビジョン技術を軸とした製品を次々と発表し、FA機器メーカーとして世界で認められる「技術力のある企業」として成長しました。2007年、中国本社設立以来、ハードウェアもソフトウェアも自社開発・自社製造にこだわり、高速・高精度・高品質を追求し続けています。
株式会社ジュッツジャパンについて
株式会社ジュッツジャパンは、ジュッツの日本法人として2014年に設立されました。かながわサイエンスパーク(神奈川県川崎市)に事業所およびデモルームを構え、日本国内のお客様のレーザーマーカー導入をサポートしています。
会社概要
所在地 | 〒213-0012 神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1かながわサイエンスパーク東棟410 |
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設立年月 | 2014年07月 |
URL | http://www.jutze.co.jp/index.html |